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ブルーテンブルク城 2 続続 古城のそばのひまわり畑 [ヨーロッパ2017]


さっそく前回の続き

Schloss Blutenburg(ブルーテンブルク城)は、木々の緑の中に白い城壁と赤茶色の屋根がかわいい、小さなお城

門をくぐって中庭へ行き振り返ると、ひと際目を引く後期ゴシック様式の美しい建物が

あ、これかな
ジギスムント公が建てたという礼拝堂は


前回の「悲しい恋の物語」の主人公の片方、アルブレヒト3世

彼は、恋人アグネスの死後、父エルンスト公から逃れるため他の地にしばらく身を隠していたが、後に和解
バイエルン公爵を継ぎ、結婚もした

その息子、ジギスムント公が建てたのが、この礼拝堂なんですって



ブルーテンブルク城の礼拝堂
(ブルーテンブルク城の中庭から見た礼拝堂 外壁の模様が美しい)



ところが残念なことに、行った時間が遅くて、中にもう入れない

く、悔しい…



また、このお城には、有名な「国際児童図書館」があり、「ミヒャエル・エンデ博物館」が併設されている
(博物館といっても、規模は小さそう)


ミヒャエル・エンデ氏は、1929年生まれ

映画「ネバーエンディング・ストーリー」や「モモ」の原作になった本の作者で、2度のドイツ児童文学賞を受賞している、世界的な児童文学作家

日本にもファンが多い
もちろん私もそのひとり

絵本も多く手がけている

奥さまは日本人で、ネバーエンディング・ストーリーの原作「はてしない物語」の日本語翻訳をされた方
結婚前はここ「国際児童図書館」に勤務していらっしゃったのだそう

代表作は、

「ジム・ボタンの冒険」
「モモ」
「はてしない物語」
「鏡のなかの鏡ー迷宮」
「魔法のカクテル」

など

「はてしない物語」は、作中の主人公の少年が持つ本の表装と同じ「あかがね色の本」としても有名
私も「はてしない物語」と「モモ」が大好き

1995年没



ミヒャエル・エンデ博物館の案内板
(お城の中庭にある「ミヒャエル・エンデ博物館」の案内板)



ところがここも、もう閉館した後
結局入れなかった

うう、またしても、く、悔しい…


仕方がないので、しばし中庭でぼんやりと、「中世の騎士に馬に乗って連れて来られた姫の気分♪」を妄想して過ごした

ブルーテンブルク城、また来なくては



帰りがけにまた、ひまわり畑を通った

嬉しい、ちょうど晴れてきたよ!



ひまわり畑と夏の空
(ひまわり畑と夏の空)



最後に1枚だけ、明るい夏の雲が浮かぶ空とひまわり畑、を撮れて良かった



ミヒャエル・エンデ博物館
 Schloss Blutenburg(ブルーテンブルク城)内
(Seldweg 15 81247 München)
 開館 : 水曜日から日曜日の14:00~17:00
 入館料 : おとな 1ユーロ・子ども 無料


=関連記事=

ブルーテンブルク城 1 続 古城のそばのひまわり畑

古城のそばのひまわり畑


=お知らせ=

次回の更新は8月1日頃の予定(多分)です



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ブルーテンブルク城 1 続 古城のそばのひまわり畑 [ヨーロッパ2017]


先日ひまわり畑を見に行った時、車を降りたついでに遊歩道を散策した

側に小川が流れていて、せせらぎが聞こえて気持ちがいい

少し歩くと右手奥に、玉ねぎ頭のロシア正教会の教会がある
この街に数多くあるカトリックの教会に比べると小さいけれど、古い歴史ある教会

朝昼晩と「シャンシャン シャンシャン」という独特の鐘を鳴らすそうなのだけれど、残念ながら私はまだ聴いたことがない


遊歩道に戻ってくると、今度は左側に見えてくるのが、この Schloss Blutenburg(ブルーテンブルク城)



ブルーテンブルク城(ミュンヘン)
(ブルーテンブルク城の外観 Schloss Blutenburg : München)



お城の周りには小川が流れ込む池があって、白鳥やカモなどの渡り鳥が羽を休めている

人々は近くのベンチに腰を掛け、子ども達は野鳥に餌をあげ戯れている

なんとものどかな風景


その緑の明るい遊歩道の中、お城の入口に向かおうと池の周りをぐるっと歩いていると、突如として黒い群像のモニュメントが



ブルーテンブルク城の近くにあるモニュメント(ミュンヘン)
(ブルーテンブルク城の近くにあるモニュメント)



プレートには大きなブロック体の文字で、戦時中ダッハウ強制収容所から他収容所への、ユダヤ人たちのいわゆる「死の行進」が行われたことが刻まれている


ここはその通り道だったんだ…




そして、お城の正面へ

このブルーテンブルク城は、15世紀(1430年代)に、バイエルン公爵のアルブレヒト3世が狩猟用に建てた城が始まりなのだそう

その後、彼の3番目の息子ジギスムント公爵が礼拝堂を建設し、1488年に完成したのですって


入口前の広場の一角に、若い男女らしき顔の彫刻があるのに気がついた



ブルーテンブルク城の入口前にある男女の顏の彫刻(ミュンヘン)
(ブルーテンブルク城の入口前広場にある男女の顏の彫刻)



何だろう、何かこのお城にまつわる人物の彫刻かな?

下の土台に刻まれている説明文をざっと読んでみると、どうやら(だって細かい文字で長いんだもーん!)、この青年は若きアルブレヒト3世、もうひとりはアグネスという名前の女性のよう

帰って来て調べたところによると、、、このお城には「悲しい恋の物語」が伝わっているらしい

ざっと、こんな感じの物語


後のバイエルン公爵アルブレヒト3世には、父エルンスト公が決めた婚約者がいた

にもかかわらず、彼はアウグスブルクの庶民の娘アグネス・ベルナウアーと恋に落ち、父に黙って結婚しこの城で一緒に暮らした

だが、それに激怒した彼の父エルンスト公に、アグネスはドナウ川で溺死させられてしまう・・・



城内にはあのミヒャエル・エンデの博物館もあるという

さっそく中へ入ってみよう


続く



=関連記事=

古城のそばのひまわり畑」2017.07.14



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「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」を3Dで観た [ヨーロッパ2017]


行ってきた、行ってきた!

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」!

今までのシリーズ全作観ているし、こちらでもやっているのを知っていたので、これもゼッタイ観たいと思っていた

でもね、日本は今月上旬から劇場公開し始めたけれど、ここでは5月下旬から既に始まっていたので、まだちゃんとした映画館で観られるか心配していたんだ


で、ネットで探してもらったら、、、
大丈夫! ちゃんとやっていたよ

街の中心 Haupbahnhof(ハオプトバーンホフ = 中央駅)のそばの、スクリーンが14もある大きな映画館

せっかくなので、3Dで観ることにした

久しぶりの3D映画! ワクワクするー!



3D映画のメガネ(ドイツ)
(3D映画のメガネ at ドイツの映画館)



チケットは、ひとり13.90ユーロに、ネット購入手数料が0.5ユーロで、計14.40ユーロ(約1,870円)

日本よりちょっとだけ安いのかな?

でも日本だと、ネットで予約しても映画館に行って座席指定券に取り換える、というひと手間プラスしなければならないでしょ?

けれどここでは、チケット購入完了画面、またはそれをプリントアウトしたものを見せればOKなので楽ちん!


3D用のメガネは、結構しっかりした作りで、掛けて周りを見渡しても普通に見えてただのサングラスのよう

これが、3D専用のフィルムを見ると立体的に見えちゃうんだから不思議



パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(ドイツ語版)
(「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」 映画館の上映案内)



シリーズ5作目になる今回の「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」
おもしろいと思ったのが、このサブタイトル

日本では「最後の海賊」だけれど、こちらでは「Salazars Rache(サラザールの復讐)」と付いている

宣伝ポスターも、日本のは主要登場人物5人が分かるように描かれているけれど、こちらのは主人公のジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と今回の最重要人物サラザールが向き合っている

ずいぶん受ける印象が違うなあ!


因みに原題は、英語で「Pirates of the Caribbean : Dead Men Tell No Tales」

サブタイトルの「Dead Men Tell No Tales」は、言ってみれば「死人に口なし」的な意味だから、これもまたイメージが違う

国が違うと、その国の人々が一番惹きつけられるサブタイトルになるんだね

文化の違いっておもしろい



カラフルな映画館のポップコーン
(カラフルな映画館のポップコーン 好きな色と味を選ぶ量り売り)



いやー、とにかく、おもしろかった!

相変わらずのジャック・スパロウに、笑った!
会場内のあちこちからも笑い声が聞こえた

海賊船がぶつかり合うシーンや、幽霊船の亡霊たち、海が割れる(?)シーンは3D効果もあり、迫力満点だった

今回初めて明かされるキャプテン・ジャック・スパロウ誕生の秘密!
まだ青年だった時のジャック・スパロウが、かっこかわいいぃぃ~

あのテーマ曲が流れる度にゾクゾクした

そして、全シリーズ通して出てきたあの人物が、そうだったとは!という衝撃の事実とその結末


最後の最後のシーンは、あの人とあの人が、、、 もう感動的で思わずうるうる…


日本に帰ったら私、もう一度観るよきっと!



ところで、おまけ

映画を観る時は、あまり前知識を入れないで行く私は、あのポール・マッカートニーが少しだけ出演してた、って観終わってから知った

気がつかなかったー!

どのシーンに出てくるか、それは観てのお楽しみ



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