イチゴ狩り ドイツの初夏の風物詩 [ヨーロッパ2019]
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昨日イチゴ狩りに行ってきた
日本では、イチゴはクリスマスケーキによく使われるせいか、冬から春の果物のような売られ方をしているけど、本来は初夏に生る果物
ドイツでは今が最盛期
そしてこの時期、あちこちのイチゴ畑でイチゴ狩りができるようになる
郊外に車を走らせると、道路沿いに広がるイチゴ畑に車を停めてイチゴ狩りをする人々の姿が見える
まさにドイツの初夏の風物詩
(ドイツのイチゴ狩り農園)
陽がサンサンと射す天気の良い日は、日中だと日焼けが心配
でも、この日の午後は曇り時々晴れだったので、絶好のイチゴ狩り日和!
暑さにへたばることなく、気持ち良くイチゴ狩りを楽しめた
それでも夢中になって採っていたらやっぱり汗ばんだし、両腕がほんのり赤くなったよ
(イチゴ狩り農園のイチゴ)
日本の売られているイチゴより確かに小さめ
でも、甘酸っぱい自然な味がする
瑞々しくってとても美味しい
それに「イチゴジャム」を作るのが主な目的だから、大きさよりも熟れ具合を重視するんだ
これは、採っている途中の量
最終的には、これの 1.5倍になったよ
今日も短い時間に大収穫!
(イチゴ狩りの採れたてイチゴ)
さて、今年も自家製イチゴジャムがたくさんできそう
楽しみ!
今年も日本にお土産に持って帰ろう
=関連記事=
おととし行った時の様子は、こちらの記事をどうぞご覧ください
「イチゴ狩りに行ってきた」
エル・アナツイ展 [ヨーロッパ2019]
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ガーナの彫刻家、El Anatsui(エル・アナツイ)の展覧会に行ってきた
この街の現代美術を扱う有名な美術館、「Haus der Kunst(ハウス・デア・クンスト = 芸術の家)」で、今開催されている「エル・アナツイ展」
この美術館は、毎月第一木曜日が入館料無料という太っ腹!
しかも夜の10時まで開いている
先週の木曜日の夜8時に夫が突然「これから行こう!」と言い出した時、実を言うと「え?今から?」と躊躇したのだけれど、行って良かった!
とても良い、そして考えさせられる展覧会だった
(エル・アナツイの作品①)
エル・アナツイ氏は1944年ガーナ生まれ
現在ナイジェリア大学で教鞭をとりつつ、ナイジェリアで創作活動をしている
2007年にヴェネツィア・ビエンナーレに出展したタペストリーの作品で世界中に名前が知れ渡ったという
(エル・アナツイの作品②)
実はこの展覧会に行くまで、エル・アナツイについて何も知らなかった
けれど、会場に一歩足を踏み込んだとたん、両方の壁にかかる巨大なタペストリーに目を奪われれ、一瞬で心をつかまれた
そして、作品に近づいて行った時の衝撃!
このタペストリー、布ではなく何と金属片を繋ぎ合わせてできている!
(エル・アナツイの作品①の細部)
(エル・アナツイの作品②の細部)
心から驚き、思わず感嘆のため息が出てしまった
廃棄物のワインやウイスキーの蓋、ビールなどの王冠やアルミを材料にして、それらを針金でつなぎ合わせ作られた作品の数々
なんと根気のいる作業だろう
(エル・アナツイの作品③)
(エル・アナツイの作品③の細部1)
(エル・アナツイの作品③の細部2)
遠くから見た時何の違和感もなく、布でできた織物にしか見えない
シワの入り具合も絶妙で、この素材はこうあるべきと言う固定観念を覆される
(エル・アナツイの作品④)
近寄って見て、これが何の素材でできているかが分かった時の、トリックを明かされたマジックのような不思議な感覚
廃棄物が、こんな風にアートとして美しく蘇るだなんて
(エル・アナツイの作品④の細部)
ところで、このエル・アナツイ氏について調べていたら、2010年9月~12月に日本でも展覧会が開かれていることが分かった
それが、大阪の万博記念公園内にある「国立民族学博物館」で行われた、特別展「彫刻家エル・アナツイのアフリカ ー アートと文化をめぐる旅」
ええ? 「みんぱく」で? それホント?
昨年の9月に娘と一緒に行ったばかりの所じゃないの!
とぉーっても面白くて興味深くて、たっぷり時間をかけて見て回った
それでも見きれなくて、娘と「またいつか来たいねー」と言いあった場所
なんだか、どこかで導かれている気がしたよ
もちろんエル・アナツイの作品の魅力はこんなものではない
続きはまた次回に
ドイツの植物園 その2 [ヨーロッパ2019]
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日本では、関東地方も梅雨に入ったらしい
でも、ごめんね、こちらではまだ爽やかな初夏の天気が続いているよ
日中は日差しが強く、気温もだいぶ上がる日が多くなってきたけどね
アイスクリームが美味しい季節!
うちの前の公園では、今日フリーマーケットをやっている
朝早くから出店の準備をして、お昼前から段々人が増えてきて、大賑わい
洋服、古い食器や置物、アクセサリー、雑貨、おもちゃ、手作りのお菓子などなど
楽しそう!
ドイツの人々は、骨董屋や Flohmarkt(フローマルクト = フリーマーケット)が大好き
うちの近くにも、10年前に小さな骨董屋さんができて、いつも盛況の様子
古い物に価値を見い出す生活、手軽にリサイクルし合える環境ってとってもいいね!
さて、前々回の記事「ドイツの植物園」の続き
勝手に「ドイツの一般的な庭の花壇」と名前を付けた花壇のすぐそばに、ドキッとするくらい巨大なMohn (モーン = ケシ) の花があって、驚いた
(巨大 Mohn (モーン = ケシ) のつぼみ)
ドイツではケシの実は、お菓子やパンによく使われていて、日本でのゴマみたいに一般的
それに、色々な種類のケシの花が咲いているのをよく見かける
それにしても、こんな巨大なのは初めて!
日本でよく見る園芸種のポピーの5倍くらい大きいサイズ!
熱帯雨林に咲いているような大きさと、鮮やか過ぎる毒々しい赤い色!
もうビックリしたよお
(巨大 Mohn (モーン = ケシ) の花)
それからすぐ、うっそうとした森林公園ゾーンの広葉樹エリアに入り、歩いていると見えてきたのがこの、大木にわさわさと咲く白い花
ネームプレートを見ると、「Viburnum plicatum 'St. Keverne'」とある
帰ってから調べると、「ヤブデマリ」だった
(Viburnum plicatum = ヤブデマリ)
え?
ヤブデマリって、こんな大きな木だったっけ?
と思ってしまったほど、ここのヤブデマリは大木だった
ところでこのヤブデマリは、ドイツでは Japanischer Schneeball(ヤパニッシャー・シュニーバル = ジャパニーズ・スノーボール)と別名が付いていて、人気なんだそう
そう言えば、花や木の名前で、Japanische(r)( =日本の~)と付いているものが結構あって、こんな所にも「SUSHI」だけではない日本ブームみたいなのを感じるよ
それからしばらく歩くと、段々と針葉樹が多くなってきた
日本の大きな「松」もあったよ
もちろんドイツではお馴染みの Tannenbaum(タンネンバオム = もみの木)もね!
思いがけず森林浴ができて嬉しい
(植物園の広葉樹から針葉樹へと変わる小径)
森林公園ゾーンを抜けると、野原に咲く花々が目の前に広がっていた
ひとつひとつの花の名前は分からないけれど、黄色の小花の間からシュッシュッと見え隠れしている紫色の花々がとてもかわいかった
(針葉樹林を抜けた後に広がる野原の花々)
そしてそのすぐ側には、小さな池があって水辺の植物とロックガーデンのゾーンがある
ロックガーデンは人気のようで、大勢の人が立ち止まって花々の写真を撮っていた
私も興味津々
(植物園の池の対岸に広がるロックガーデン)
対岸のロックガーデン目指して、のんびりと池の周囲を歩きながら、植物園めぐりはまだまだ続く
「黄色いアイリス」が咲いていた話は、また次回にね