老舗の劇場でミュージカル「CATS」を観た [ヨーロッパ2017]
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ミュージカル「CATS」を観に行った
夏休みに入ってここに来ている(帰ってきている)娘も一緒に
場所は、先日3Dで「パイレーツ・オブ・カリビアン」を観た映画館の近くの Deutsches Theater(ドイチェス・テアター)
(ドイチェス・テアター Schwanthalerstraße 13 , 80336 München )
ここは1897年に初公演が行われた、歴史ある老舗の劇場
数多くの演劇の名作、ヒット作を公演し、市民の芸術文化の発展に大きく貢献してきたという
建物の外観は古めかしいままだけれど、劇場内は近代的に改装されている
肝心のチケットは、娘が「何かミュージカルが観たいなー」と急に言い出したので、急いで調べてもらって、ちょうど「CATS」をやっているのを見つけたのだけれど、席がほどんど埋まってしまっている
結果、バルコニー席のほぼ一番端っこの席
ところが行って座ってみてビックリ
舞台にとても近くて、前に誰もいなくて、見やすいったらないの!
もちろん真正面からの醍醐味はないけれど、舞台全体で見えない部分はないし、上から見下ろした方が舞台の奥の方まで見えて、かえって良いくらいじゃない?
何より出演者(出演猫?)の顔の表情まで良く見えるのは、やっぱり迫力満点!
これで、ひとり21ユーロ(=約2,700円)ってお得感あり過ぎでしょ
(バルコニー席から見たドイチェス・テアターの天井の照明)
この「CATS」の公演、ロンドンの劇団のヨーロッパツアーで台詞や歌は英語、ドイツ語の字幕が舞台左右上方に出ていた
ちなみに、映画はドイツでは必ず吹き替え版が上映される
だってー、ドイツ語ってひとつひとつの単語のつづりが長いからー、字幕だと読み切れない内に会話がどんどん先に進んじゃってー、ストーリーの展開に追いつけないんだもーん
・・・という理由だそう
劇場内では、夏休みのせいか子ども連れの家族もいたし、高齢のご夫婦も多く見かけた
劇の最中は、拍手だけではなく大きな声で笑ったり、一曲終わると名前(ネコの)を呼んだり、みんな楽しそう
ストーリーは、
今夜は、年に一度開かれる「ジェリクル舞踏会」の日
この舞踏会に参加するため集まってきた沢山の「ジェリクルキャッツ」
「ジェリクルキャッツ」とは、人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、行動力を持つ猫のこと
そして「ジェリクル舞踏会」は、長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ、特別な舞踏会
歌い、踊り、自分こそがとアピールする猫たち
その中で、再生を許される、最も純粋なジェリクルキャッツとして、新しく誰が選ばれるのか・・・
(以上、劇団四季のホームページを参考)
と、いうもの
(劇場ロビーラウンジに貼ってあったCATSのポスター)
始まった途端に、もうすっかりジェリクルキャッツの世界に入り込み、魅了されてしまった
歌も上手い! 踊りも上手い!
こんなにも脚の長いスタイルの良いネコは見たことがない! …ん?
さすが本場だけあって、踊りの随所にクラシックバレエが感じられた
一匹は明らかに元バレエダンサーに違いなかった
そして、あの名曲「Memory」を歌うグリザベラー役は、若い小柄な女優さんだったけれど、何の違和感もない、と言うよりも、新しい解釈が成り立つような配役だった
歌声は、鳥肌が立つほど迫力貫禄十分
彼女が最後に歌った「Memory」は、、、感動のあまり気がついたら涙が出ていた
フィナーレは劇場内もう総立ち!
大きな拍手はもちろん、指笛や「ブラボー」の連呼
この街の多くの人に愛されているミュージカルなんだなあ、って感じ取れた
1981年 ロンドンでの初演以来、36年ものロングランも頷ける
ドイツでの娘との初ミュージカル、とーーっても楽しかった!!
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