SSブログ

トルコ系スーパーマーケット [ヨーロッパ2017]


以前は家の最寄り駅のすぐそばに八百屋さんがあって、野菜はいつもそこで買っていた

八百屋さんと言っても、日本のそれよりずっと広くて天井が高くて、ちょっとした市場のよう

それにシステムが日本と違って、自分で好きな分量だけビニール袋に入れて、自分で重さを量ってシールを貼って買い物かごに入れ、レジに持っていく

いろいろな野菜や果物が山積みにされているのが楽しくて、自分の欲しいものが欲しい量だけ買えるのが嬉しくて、まだ小さかった娘とよく行った

娘もこのお店が大好きで、あれもこれもと指をさして欲しがったり、自分で袋に入れる! 自分で量る!と聞かなかったり

野菜や果物の名前をずいぶんこのお店で覚えた


でも残念なことに数年前のある日、久しぶりにこの街に帰って来たら、その八百屋さんはなくなっていた

無理もない
この国でもスーパーマーケットが「買い物をする場所」の主流になったのは、日本と同じなのだから

野菜や果物だけ買える場所よりも、スーパーでいろいろな物がいっぺんに買えた方が効率的で便利だものね…

でも、何だか寂しい

その八百屋さんがあった前を通ると、未だに思い出して懐かしくなって、胸がきゅんとする



トルコ系スーパーの店先(野菜コーナー)
(トルコ系スーパーの店先① 野菜コーナー)


それでも、今でもちょっと雰囲気が似ているお店もあるんだ

それが、トルコ系のスーパーマーケット

お店の外に野菜や果物が出されて所狭しと並んでいる

ひとついくら、という値が付いている物もあるけれど、多くは1㎏いくらで売っている

それをビニール袋に入れてレジに持っていくと、レジ台で量って値段が分かって、自動的にレシートに算入される仕組みになっていて、自分が必要な分量だけ買うことができる



トルコ系スーパーの店先(果物コーナー)
(トルコ系スーパーの店先② 果物コーナー)


こういう個人経営の小規模スーパーは本当に少なくなって来ていて、あるのは中国系やタイ系、ヴェトナム系などのアジアショップ、ここのようなトルコ系のスーパーくらいかな


あ、日本食料品店の「MIKADO」を忘れてはいけない!笑

このお店も、ずいぶん前だけどご主人が亡くなられて、引越しを2回して(現在の住所 : Baaderstr. 12 80469 München )、ずいぶんと規模が縮小されて来ているけれど、行く度に在住の日本人に混じってドイツ人のお客さんを見かける

少し前から、空前の日本食ブームだからね!



トルコ系のお店は割といたる所にあって、この国にはトルコの人が多く住んでいるんだなって分かるけれど、実は迫害にあっているという事実もある

一部の過激な民衆(主にネオナチの若者たち)によって、お店を叩き壊されたり焼かれたりする事件が時々起きることをニュースで知る

海外に住むと、どこの国にも闇の部分を抱えていることを知ることになる


みんなお互いの文化を尊重し合って仲良くして欲しいのになあ

自分の主義主張を通すのに、暴力(言葉、破壊行為)を手段にするのは悲しい・・・



Sponsored Links



nice!(53)  コメント(22)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域




この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。