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やさしい短歌のつくりかた [本/コミック/読書]


短歌を勉強しようと思い、初心者にもわかりやすい入門書を探していた

ネットで探して、本屋さんへ行って実際に見て確認して、気に入って購入したのがこの一冊

はじめての やさしい短歌のつくりかた
横山 未来子 著


はじめてのやさしい短歌のつくりかた


最初に惹かれたのは、カバーの装丁
なんともかわいい動物たちのイラストがパステル調の色合いと相まって、いかにも「大丈夫、難しくないよ、楽しいよ」と言っているようで、思わず手に取りたくなる

中を開けてページをめくれば、期待にあがらわず、優しく語りかけるような文章
著者の人柄がにじみ出ていて、なんだか嬉しくなる

短歌づくりの基本もわかりやすく親切に説明されていて、「知っているつもり」でいたことを改めて納得いくよう理解できた


参考例の歌人の歌も古典から現代のものまで豊富で、丁寧な解説がついているのが初心者にはありがたい

その中で私の中の何かがぐっと摑まれて、思わずじわ~~っと来てしまった一首が、これ



抱くこともうなくなりし少女子を日にいくたびか眼差しに抱く

(小島ゆかり「希望」)



この少女子(おとめご)と、いつの頃からかギュッとしようとすると照れて嫌がるようになった我が娘が重なり、胸が熱くなった

たった31音でこんなにも共鳴し感動できる、短歌ってやっぱりすごい! と再発見した


そして、私がもっとも嬉しかったのが、添削実例が豊富に載っていること
「なるほどー!」と思わず目を見開いてしまった
プロの歌人が手を入れると、こんなにも変わるのかと驚いてしまった

更に、さっそくよくわかった私の歌の弱点!

・推敲してことばを整理する
・ありきたりの表現は避ける
・説明し過ぎないようにする
・結句の形を工夫する

思わず赤面、とても参考になる


最後に著者の紹介を

横山 未来子(よこやま みきこ)

1972年東京生まれ。
通信教育で短歌を学び、1994年に短歌結社「心の花」に入会。
佐佐木幸綱氏に師事する。
1996年「啓かるる夏」30首で、第39回短歌研究新人賞受賞。
2008年、第三歌集『花の線画』(青磁社)にて、第4回葛原妙子賞受賞。
対象をみつめる観察力と鋭い言語感覚には定評があり、端正な文語体の歌風は同世代の歌人のなかでも際立った存在感を放つ。
2011年からは短歌総合誌「短歌研究」にて、読者の投稿作品の添削を担当。
その他の歌集に『樹下のひとりの眠りのために』『水をひらく手』『金の雨』(すべて短歌研究社)がある。
(本書最終ページより)


はじめてのやさしい短歌のつくりかた

はじめてのやさしい短歌のつくりかた

  • 作者 : 横山 未来子
  • 出版社 : 日本文芸社
  • 発売日 : 2015/09/08


おーーーし! この本を教科書にして、もっともっと短歌をつくってみるぞー!



タグ:短歌




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