古城のそばのひまわり畑 [ヨーロッパ2017]
◇
唐突に、ヒマワリを見たくなった
夏の花の代表選手、ヒマワリ
昨年の夏は、ミニヒマワリを種から育てて、家の庭の2つの花壇を小さなヒマワリで埋めつくした
かわいかったなー!
でも今年の夏は、こっちへ来てしまう事が分かっていたから、種を蒔かなかった
そういえば、3年前、とーっても久しぶりに8月にここに来た時、トスカーナ地方へ車で旅行に行ったのだけれど、その時見たひまわり畑は壮観だった
懐かしい!
せっかくヒマワリが咲く季節にここにいるのだから、今年も見たい!
そこで、ひまわり畑を見に行くことにした
もちろん今すぐトスカーナまでは行けないので、近いところへ
この街は、自動車や家電製品、医薬品メーカーで有名なところだけれど、ちょっと車を走らせて郊外に行くと農業や酪農も盛んな地域であることが分かる
もちろん、有名な作品が見れる美術館や博物館、古い教会やお城などの観光名所も多い
Schloss Blutenburg(ブルーテンブルク城)もそのひとつ
小川が流れる遊歩道の途中にある小さな古城
そのすぐ側に「ひまわり畑」が広がっている
この地域のひまわり畑は、主に食用のヒマワリの種を採る目的で栽培されている
Sonnenblumen(ゾンネンブルーメン = ヒマワリ)の種子は、ドイツではとてもポピュラーな食料
ヒマワリの種の入ったパンはどこにでもある
もちろんサラダドレッシングに欠かせないヒマワリ油も
ヒマワリの種子は、リノール酸が豊富な脂質の他、タンパク質、カルシウム、鉄、カリウム、ビタミンB1・B2、ナイアシン、ビタミンEなどが含まれている栄養豊富な健康食品なんだとか
そうだ、とっとこハム太郎が「大好きなのは~ ヒマワリの種~♪ 」と歌っていたように、ペットや家畜の餌にもされているんだったね
それに随分前から、BDF(Bio Diesel Fuel = バイオディーゼル燃料)として利用する研究・開発・取り組みが行われていて、菜種油と同様にヒマワリ油もその原料として使われているのだそう
地球温暖化が深刻なヨーロッパ、特にエコに関心の高いドイツらしい取り組み
トスカーナの風景とはちょっと違うけれど、「ひまわり畑」とても素敵!
見に来て良かった!
欲を言えば、、、これらの写真、曇っていてちょっと暗いのが残念
花を明るく撮ろうとすると、空の色雲の形が飛んでしまう
こういう時、あいぽんカメラの限界を感じてしまうな
まあ、私のって古いモデルだから仕方ないか
スマホで写真撮るなら、やっぱりそにーのえくすぺりあ、なんだろーか!?
=関連記事=
昨年の庭のミニヒマワリの様子はこちらの記事を、どうぞご覧ください
・「ミニヒマワリ咲いた」2016.07.01
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トルコ系スーパーマーケット [ヨーロッパ2017]
◇
以前は家の最寄り駅のすぐそばに八百屋さんがあって、野菜はいつもそこで買っていた
八百屋さんと言っても、日本のそれよりずっと広くて天井が高くて、ちょっとした市場のよう
それにシステムが日本と違って、自分で好きな分量だけビニール袋に入れて、自分で重さを量ってシールを貼って買い物かごに入れ、レジに持っていく
いろいろな野菜や果物が山積みにされているのが楽しくて、自分の欲しいものが欲しい量だけ買えるのが嬉しくて、まだ小さかった娘とよく行った
娘もこのお店が大好きで、あれもこれもと指をさして欲しがったり、自分で袋に入れる! 自分で量る!と聞かなかったり
野菜や果物の名前をずいぶんこのお店で覚えた
でも残念なことに数年前のある日、久しぶりにこの街に帰って来たら、その八百屋さんはなくなっていた
無理もない
この国でもスーパーマーケットが「買い物をする場所」の主流になったのは、日本と同じなのだから
野菜や果物だけ買える場所よりも、スーパーでいろいろな物がいっぺんに買えた方が効率的で便利だものね…
でも、何だか寂しい
その八百屋さんがあった前を通ると、未だに思い出して懐かしくなって、胸がきゅんとする
(トルコ系スーパーの店先① 野菜コーナー)
それでも、今でもちょっと雰囲気が似ているお店もあるんだ
それが、トルコ系のスーパーマーケット
お店の外に野菜や果物が出されて所狭しと並んでいる
ひとついくら、という値が付いている物もあるけれど、多くは1㎏いくらで売っている
それをビニール袋に入れてレジに持っていくと、レジ台で量って値段が分かって、自動的にレシートに算入される仕組みになっていて、自分が必要な分量だけ買うことができる
(トルコ系スーパーの店先② 果物コーナー)
こういう個人経営の小規模スーパーは本当に少なくなって来ていて、あるのは中国系やタイ系、ヴェトナム系などのアジアショップ、ここのようなトルコ系のスーパーくらいかな
あ、日本食料品店の「MIKADO」を忘れてはいけない!笑
このお店も、ずいぶん前だけどご主人が亡くなられて、引越しを2回して(現在の住所 : Baaderstr. 12 80469 München )、ずいぶんと規模が縮小されて来ているけれど、行く度に在住の日本人に混じってドイツ人のお客さんを見かける
少し前から、空前の日本食ブームだからね!
トルコ系のお店は割といたる所にあって、この国にはトルコの人が多く住んでいるんだなって分かるけれど、実は迫害にあっているという事実もある
一部の過激な民衆(主にネオナチの若者たち)によって、お店を叩き壊されたり焼かれたりする事件が時々起きることをニュースで知る
海外に住むと、どこの国にも闇の部分を抱えていることを知ることになる
みんなお互いの文化を尊重し合って仲良くして欲しいのになあ
自分の主義主張を通すのに、暴力(言葉、破壊行為)を手段にするのは悲しい・・・
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木漏れ日のビアガーデン [ヨーロッパ2017]
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6月から7月にかけて、せっかくこの国で一年中で一番気持ちの良い季節なのに
7月に入って早々、嫌なことがあり気分がダウンしていた
なので、珍しく早く帰れると言う夫から「天気がいいから今日は夕飯持って外で食べよう」とメールが来た時、「もちろん!」と即答でOKした
気分転換にピッタリではないの!
どこで食べよう
湖の見えることろ?
イザール川の河原?
夕日が見える丘の上?
でも何だか突然、Biergarten(ビアガルテン = ビアガーデン)に行きたくなった
昨日は人声のする、ほどほどに賑やかなところで食べたかったんだ
(ドイツのビアガーデン この明るさで夜の7時半)
ここはうちのアパートメントからちょっと離れたところにある、高級住宅街のそばの遊歩道の途中にあるビアガルテン
大きな木々の間に長いテーブルとベンチが置いてあり、日中は木々が程よく直射日光を遮って日陰になり涼しく、夜はまだ沈まない西日が射し込んで明るく、気持ちが良い
名づけて「木漏れ日のビアガーデン」
こういったビアガルテンは、この街の結構いたるところにあって、近所の人々は家から料理を持って来てビールを買ってここで食べる
もちろんここで料理も買えるけれど、大半はバスケットにサラダやハム、チーズ、簡単な料理を入れて持って来る
長いテーブルに、Tischdecke(ティッシュデッケ = テーブルクロス)を広げ、料理と一緒に持って来たフォーク・ナイフ、お皿を並べて「食卓」を作る
席を決めビールを買い、さっそく私も作ってきた具だくさんのチャーハンを「今夜の我が家の食卓」に出した
持って来たサラミソーセージ、ナッツ、ポテトチップスもね!
(ビアガーデンで食べるチャーハン)
ただのチャーハンが家のキッチンで食べるより、何倍も美味しく感じるから不思議だね
このビアガーデンは子ども連れの家族も多く、端には子どもが遊べる小さなアスレチックなどの遊具も並んで置かれている
日本のビルの屋上にある「ビアガーデン」とは、随分と様子が違うなあ
それに、たばこで煙っぽい「居酒屋」に子どもを連れて行くより、子どもにとってはずっと健康的な気がするな
(ビアガーデンに併設されている子どものアスレチック)
もちろん来ている人は様々で、高齢のご夫婦、若者のグループ、ひとりで本を読みながらビールを飲んでいる人もいる
こうやってみんな、この国の短い夏をそれぞれ楽しんでいるんだろうね
ふぅ~~~、楽しかった!
気分転換になった!
外で「今夜の我が家の食卓」、またやろう
=追記=
今まで「海外滞在中はコメント欄を設けない」という自分ルールを作っていましたが、心境の変化により今後は通常通り開けることにしました
=関連記事=
昨年の10月に行った「巨大なビアガーデン(?)」についてはこちらの記事を、どうぞご覧ください
「オクトーバーフェスト2016 その2」2016.10.22
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